トランプの大統領選勝利から、我々が学ぶ意義について考える
皆さんも、一度は「なぜ、勉強する必要があるのだろうか?」と考えたことがあるのではないでしょうか。
私も、その1人です。
私、個人としては、「自己実現」のために勉強しています。
切り口を変えてみましょう。
ひとりの国民として、あるいはひとりの有権者として学ぶ意味。
このことについて考えたことがありますか?
今回は、私が考える、ひとりの日本国民として学ぶ意味について書いていこうと思います。
まず前提として、日本は民主主義というシステム(ここでは便宜的にシステムと表記します)を採用しています。
ですから、ひとりひとりの国民には日本の未来を決める責任があるのです。
その責任を負っている国民が、責任を果たす場として、「選挙」があります。
選挙では、18歳以上の国民がひとり一票投じます。
この際、どの政治家に投票するかという、選択が必要です。
つまり、国民は、正しく現状を理解し、よりよい社会、日本をつくりあげるために、どの政治家が一番適任かということを判断しなければならないのです。
(ここでは、投票率、政党政治などの問題は割愛させていただきます)
ここまでが前提です。
さて、皆さんには、この責任を果たせるだけの知識がありますか?
私は自信をもってイエスと答えられません。
だから、勉強しているのです。一国民として。
どういう政策がベストか、どの政治家がベストか、今どのような問題が起こっているのか。
責任を可能な限り果たすために。
さらに、選挙では「情報」が大きな鍵を握ります。
選挙=情報戦
そう言っても過言ではありません。
政治家の印象、政策、生い立ち etc 選挙において判断材料となる情報はたくさんあります。
そして、近年は情報化が進み、たくさんの情報が錯綜しています。
そんな中、このような報道があります。
(https://facta.co.jp/article/201703002.html)
トランプ対ヒラリーのテレビ討論では、17万5千種類の映像クリップを用意し、見出しや色合いを微妙に変えた動画や静止画の広告を、受信者のタイプ別に最適化して、フェイスブックのタイムラインにニュースフィードで流した。標的ユーザーにしか見えないこの広告は、ヒラリーを嫌な女と思うよう悪印象をサブリミナルに刷り込む必殺兵器で「ダークポスト」と呼ばれた。
選挙戦で初のこのターゲットマーケティングは、資金が潤沢なヒラリー陣営で片手間にデジタル選挙を手がけていたグーグルなどの応援スタッフを蹴散らした。しかもCAは激戦区17州に絞り、最後の数週間はミシガンとウィスコンシンに集中するなど費用対効果でも圧倒したのである。
08年のリーマン・ショックでは、サブプライムの不動産債務をスライスして混ぜた先端金融商品が毒饅頭に化けたが、今回の「ダークポスト」は知らぬ間に各人をスライスし分類して「隠れトランプ」層という巨大な毒饅頭を合成したことになる。
かくてトランプの一貫性のない矛盾したメッセージまで、全方位で希望的観測を抱かせるという「資産」となった。初会見でCNNを「似非ニュース」と怒鳴りつけた新聞・テレビ嫌いも、実はツイッターという好都合なSNSをマイクロマーケティングに使っているからだろう。
つまり、SNS上では高度な情報戦が行われていたのです。
この記事から分かる通り、トランプはSNSを使って人心を誘導して、勝利を掴み取ったということです。
このことは、日本ではあまり騒がれていないが、アメリカでは常識となりつつあります。
また、NATOの報告書(https://www.stratcomcoe.org/malicious-use-social-media-case-studies-bbc-monitoring)では、ソーシャルメディアを操る地下市場はすでにいくつも存在していると指摘されている。
このように、SNSを使った「人心掌握術」なるものによって人々の意見、思考は誰かによって操作できるということが当たり前の時代になっています。
受け身で入ってくる情報(プッシュ情報)を得るのは、楽で、簡単なことかもしれません。
しかし、その情報には発信した人の意図が込められています。
これは、都市伝説でも何でもありません。
国民が勉強せず、だらけて、プッシュ情報だけを受け取り、権力者の思うがままに物事が進められていく。
こうなれば、民主主義の根幹が崩れ、どういう事態になるか予想だに出来ません。
よりよい社会を作っていくためにも、ひとりひとりの国民が能動的に情報を受け取り、勉強し、よく考えて、最適な判断をしていくことが何よりも重要なのではないでしょうか。
これが、私の思う「勉強する理由」です。
これは私がブログを書く理由に繋がります。
皆さんも、最近はインプットばかりなのではないでしょうか?
そんな人は、ぜひコメントよろしくお願いしますw
最後まで読んでいただきありがとうございました。